≪筋膜とは≫
筋膜は、伸縮性のある網状の組織で、全身にくまなく張りめぐらされています。
もっと解りやすく言うと、スーパーで売られている精肉についている、ぬるぬるした白い薄い膜、あれが筋膜です。
≪筋膜が硬くなる?≫
筋膜は主にコラーゲンでできているため、日常の偏った姿勢・身体の使い方などにより、硬く縮んだり隣の筋膜とくっつきあったりします。そうなると、包まれている筋肉も萎縮して動きが悪くなります。
縮んで小さくなってしまったセーターを着て動く状態と言えばイメージしやすいでしょうか。とても窮屈そうではありませんか? これが続くと、関節の可動範囲は狭くなり、動作も制限されてしまいます。そしてやがて、身体の歪みや痛みとして現われてきます。
≪伸ばせば柔軟に≫
このような筋膜の硬縮は、ゆるやかで持続的な「圧力」をかけてやることで、元の伸縮性に富んだ状態に戻せます。この「圧力」が、当院で取り入れている「筋膜リリース」です。手を使って硬くなった筋膜をアイロンをかけるように押し伸ばし、あるべき場所に戻してやるのです。その時もし痛みを感じたら、それは筋膜が縮んだり癒着を起こしたりしている証拠です。
≪全身を整える必要性≫
この時気を付けなくてはいけないのが、症状がある箇所だけでなく全身に目を向けること。なぜなら、人の身体は全身の筋膜の複雑な引っ張り合いでバランスを取っているからです。 そうして全身の筋膜の状態を元に戻してやることが、骨格の歪みの解消にもつながります。
筋膜バランスを整えることを抜きにして骨格の調整をするなんてありえないと言っても過言ではないのです。